♯9 サービス残業は巨大な収入源
「自己研鑽」の名のもとにサービス残業を横行させていた
というニュースがあった。(最近裁判は終わったらしい)
いやあ、どこもいっしょだなあと思う。
「みんなおんなじ」だから、受け入れなくちゃならないんだろうか?
私が見てきた多くの上司は、サービス残業を厭わず、
お手本を示すかのように休日出勤をし、威圧的に、
あるいは背中で引っ張る形で他の職員にもタダ働きを強いていた。
役職になる人は、能力があったりするのだが、
能力+選ばれし人というイメージ+滅私奉公する姿勢がセットで
メンター(手本、優れた指導者)となっていることが多い。
そういう人を組織は重宝するのかもしれない。
なぜなら、タダ働きほどコスパのいいものはないからだ。
残業時間がとくべつ多いわけではない私個人だけでも、
入職から10年で、ざっと数百万円は下らない。
遅くまで働く方、持ち帰り残業をしている方は、
いったいいくらになるのだろう?
それがすべて法人の収益として換算される。
私たちは「必要とされるために」搾取を受け入れなきゃ
ならないんだろうか?
西村博之さんの言う、「肉屋を応援する豚」にならなきゃ
いけないんだろうか?
起業したばっかりとかで、どこまで厳密な残業代の
支払いを求めるかというのは議論が必要かと思うが、
大組織のサービス残業は繁栄のために供物として捧げられる
だけじゃなく、途方もないムダ仕事の温床になっている。
私たちは貴重な人生の時間を失い、財産を失い、大切な人との経験を失う。
それを望む人は良いけれど、そうじゃない人はどうすればいいのだろう?
ここでも「嫌なら辞めるしかない」という呪いの言葉で、
お互いを強制しあうしかないんだろうか?
小さな声を上げていく必要があると思う。
それは表立ってなくてもいい。
いっしょに考えてみませんか?
愛仁会 パワハラ裁判 島本有紀子さん(仮名)を支える会事務局
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