♯10 私がこのブログを書く理由
愛仁会という病院は、現実にあったことを「なかったこと」に
している。
私が言葉にして残さなければ、実際にあった力関係を使った
精神的暴力(パワハラ)というものが容易に『なかったこと』
にされてしまう。
黙っていたら、また次の犠牲者を生むことになる。
だから、こうやって声を上げている。
それに、現場のパワハラ上司や、ハラスメント相談窓口の
さらなるパワハラ責任者にはもちろん腹が立った。
でも同時に、「こんなやり方あるんだ」「こんな手口を使うんだ」という、
自分がされて嫌なことを人にはしない(できない)という人々には、
到底思いつかないような精神的暴力が「まさかそんなことしない
だろう」という立場の人から、平然と行われることを知った。
「手口」というのは、優秀な犯罪者でも、そうそう変えられない。
それを、同じような目に遭う、善良な人の防御のために、
情報共有しておきたいと思った。
また、「迅速に真摯に対応します」と掲げている愛仁会のハラスメント相談窓口で、
2ヶ月経ってもパワハラ上司に事実確認もされず、その後パワハラ認定
していたことも隠蔽されたとき、「なんで誰も、こんな目に遭うと
言ってくれなかったんだ」と思った。
私が相談者第1号でもあるまいに。
だから言うことにした。
「お前が必要とされていないから、そういう目に遭うん
じゃないの?」と思われるだろうか?
ただ実際、長年真面目に勤めていた有能な人も、「ある日突然」
出勤しなくなったが、何の説明もないまま、結局数ヶ月後に退職している。
そもそも誰が「必要とする/しない」を決めるのか?
私以外なら、規則どおりの誠実な対応がなされてきた?
ひとり残らず??
だとしたら、その理由は何だろう?
それを何度聞いても、愛仁会責任者は答えない。
大組織として、どういう経緯であれ「ハラスメント専用規則」を施行している
けれど、実際はそんなもの無視して、そのときの担当責任者の判断で
病気を悪化させても構わないなら、それは「恐怖統治」だ。
組織には「解雇権」があり、ほんとうに仕事上問題があるなら、なぜ時間を取って
指導しないのか?
それが「社会に貢献する」「弱っている人を助ける」医療責任者の
することだろうか?
私たちは、いったいどこまで「世の中そんなもの」と
受け容れるんだろう?
また、外部の相談窓口もひどかった。
弁護士、人権団体、○○労働センター・・・
この現実についても、「誰か言うといてーーー」と思った。
人生の時間の多くを費やしている仕事の中で、自分の価値を否定
し続けられた上に、誰にも助けてもらえないということが、
どれほど絶望的な気持ちになるかを味わった。
私はそのとき『労働組合』という方法を知って助けられたが、
あのときの自分のように、苦しんでいる人に、
当たり前すぎて「泣き寝入りしている」ことすら気づいていない人たちに、
自分の経験を通して、組織が人の心を踏みにじる手口とはどういうものか、
なぜそうするのか、それに対してどういうやり方があるのか、
外部の『相談窓口』も行ったらどうなるのか、私が得た知見のすべてを伝授したいと思う。
そして、あなたが助けてもらえないのは、助ける仕組みになっていないだけで、
「必要とされていないからではない」、だから「死なないでほしい」ということを
伝えていきたいと思う。
もちろん、法人は豊富な資金力を使って(みんなのお金だと思うけど)
「名誉棄損」で訴えてくるリスクもある。
ほんとうのことを言うことで、逆に批判や反発もあるだろう。
でも、その恐怖で沈黙することが、被害を拡大させてきたのではないかと思う。
黙っていたら、私も弱い者イジメの無限ループに加担することになる。
ますます言えない空気を強化することになる。
私は看護師だから、人を病気にさせたり、弱らせたりする側に
立つことはできない。
そして誰かを助けることが結局は、自分を救う、
唯一の手段なのではないかと思っている。
愛仁会 パワハラ裁判 島本有紀子さん(仮名)を支える会事務局
(ケアワーカーズユニオン(大阪)内)
☏070-7567-1531
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