♯12 パワハラにあったら、どうすればいいのか
①録音
何はなくとも、『証拠』がないと話になりません。
さいきんはスマホの録音アプリでも性能が良いようです。
家電量販店に売っているICレコーダーももちろん良いです。
1万円くらいします。ネット販売とかではペン型などもありますが、
『退職勧奨と闘う』というブログの「金太郎さん」オススメのは1万5千円くらい
だったと思います。3千円くらいのものもあります。すべてご自身で性能を
お確かめください。精神的にやられている時に、性能を確かめるなどの
気力もなくなり、その行為自体に気持ちを押しつぶされそうになるのもわかります。
でも、証拠をとれなければ、泣き寝入りするしかありません。
「無視」の場合も、あなたの声と、相手が毎回無言であることが
録音できればいいと思います。
あなたが、どれほど誠心誠意仕事をしていても、ひとたび組織VS個人になれば、
利害が大きすぎて、それを周囲に証言してもらうというのは難しいです。
あなたが優しい人であるほど、そういう心理的負荷を
大事な人に負わせるのも気が引けると思います。
また、職場以外の人に、いきなり「信用してください」と言っても、
見分けがつきません。
「動画」が撮れれば良いですが、あまり現実的ではないと思います。
②メール、メッセージアプリなど文書化
なるべく加害者側と被害者側が双方確認したという文書で残すことです。
話をしていたことも、「これはひどい」「これは約束した」と思うことは、
その後確認するようにメールなど文章にして残すようにしてください。
口頭のままにしておくことは危険です。善良な人の感覚からは
信じられないと思いますが、私の場合はパワハラ上司以外も
組織となると平気で嘘をついてきます。その人が元々どういう人
だったかは関係ありません。メールは日付や時間、送付相手が確定します。
加害者側とのメールが難しい場合は、信頼できる相談者にメールを送ってください。
いつ、何時に、どこで、どういうことをされたのか、何と言われたのか、
そこに誰がいたのか、あなたがどう感じたのか、具体的に詳細に、
できるだけ受ける度に送ってください。相談者も難しければご自身に送ってください。
加害者>加害者以外の上司>同僚>友人>家族>自分
と、自分と関係が薄いほうが、より客観的指標になりやすいとは思いますが、
ともあれ、「ある」ということが重要かと思います。
③被害を受けた時系列表
項目は、①日付②時刻③場所④加害者⑤そのとき居た人
⑥言動(できるかぎり正確に)、⑦どうなったか(昼食が半分しか
食べられなかったなど)、どんな気持ちになったか
⑧証拠の有無(録音、写真、メール)など
これをエクセルのように表にしておくと、どこへ相談に行くにしても役立ちます。
パワハラを受けていると、毎日をやり過ごすのに必死になります。
でも、それで解決することはありません。
時系列表というと大げさに思われるかもしれませんが、
いざというときは「メモ」や「日記」を他人にもわかりやすくしなければなりません。
精神的にやられてしまってからでは、この作業が、嫌なことをそのときの感情と
ともにありありと思い出すことになり、たまらなく苦痛で、なかなかできなくなります。
そしておそらくは、本能的に自分の心を守るために自分自身が忘れたりします。
しかし加害者を含めた他人からは、「大したことなかったからでしょ」というふうに
しか思われません。ときには自分でさえも、そう思ってしまうことがあります。
できるだけリアルな感情のときに、しんどいと思いますが詳細に、
マメに書いておいてください。
またそれは、鬱積しないよう吐き出すことも兼ねることになり、ガス抜きにもなります。
これ以降の展開については、それぞれの置かれている状況や、
意向によって変わってくると思います。
直接相談してくれてもいいし、今後の記事を参考にしてくださってもいいと思います。
愛仁会 パワハラ裁判 島本有紀子さん(仮名)を支える会事務局
(ケアワーカーズユニオン(大阪)内)
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